第5回 外国語活動Ⅰ リフレクション

第5回 外国語活動Ⅰ リフレクション

 

①今回の講義では、「We can!」作成の背景について書かれた資料や実際の「Let’s try」や「We can!」などの教材を見ながら、外国語学習に使われる教材についての話し合いをした。最初に実際の「We can!」の中身を見て感じたことは「言語活動がすごく重視されている」ことと「自分が思っていたよりも小学生に求められているレベルが高い」ということだった。

グループの中の話では、外国語活動Ⅱで模擬授業をした方が「テキストをどう授業で取り入れたら良いかがわからない」、「文法を知らない子どもたちがテキストに出てくる英語をどのように認識しているかがわからない」といった話が出た。特に二つ目の、子どもたちの英語の認識については、私たちがこれまで中高でやってきたような「文法・構造シラバス」の考え方だと「文法が分かるから文が組み立てられる」というイメージが強いために、子どもが文法の知識などない中で、どのように英語を話すのかというような疑問があがった。今日の話し合いで今まで以上に、これまで自分たちが受けてきたような授業とは全然違うものだということは分かったが、今後自分が実際に授業を考える時の具体的な授業のイメージができないと感じたので、次週の附属小の授業見学なども踏まえて、もっと授業づくりについて考えていきたいと思った。

 

② 今回の講義では、新学習指導要領移行期間で使用される教材『We Can!』についてグループで話し合いをした。私たちのグループでは『We Can!』を見たところでどのような授業がされるのだろうという疑問がうまれた。私自身、小学校で外国語活動を経験してきたとはいえ、ゲーム以外の学習の印象があまりなく、授業を想像することが難しいと感じた。また、教材の内容を見てみても一般動詞に始まり、不規則動詞や過去形なども様々使われており、話し言葉としての認識はできるかもしれないが、文法的認識はどのようにされるのか疑問に思った。私は、単元(Unit)での場面状況や知っている英単語を手掛かりに、児童が英語表現に慣れたり、理解することができると考えるので、音としての表現を学ぶことが小学校の英語教育で大切なのではないかと考える。また、どの教科の授業でも言えることだと思うが、学びが深まれば深まるほど、その専門性や知識が必要になり、英語の授業ができる自信のない教員が多い中で、児童が多様に考えることができる授業をすることは難しいと思い、教材をなぞるだけの授業にならないようにする必要があると思った

 

③今回は、ALTや専科の教師、小学校担任を含め、各指導者の役割や、『We can!』等の教材の問題点を話し合った。

大城先生の論文では、小学校での外国語を英語専科が教えることが望ましいや、英語専科として英語を教えたいと考える教育学部生や小学校教師が少ないという調査結果が出ていた。この結果から、外国語に自信のなさや不安を抱いている者が多いのではないか。これから主にALTと担任で授業を進めていくであろうことを考えると、これらの教師の姿勢は、小学校外国語科が目標とする、“積極的なコミュニケーションを図ろうとする態度の育成”にそぐわないものではないだろうか。外国語科に関して消極的な学生・教師の姿勢は、教員養成課程との連携が未だ不十分であることが課題の1つであり、その充実が図られるべきであろう

そして、後半は『We can!』を用いて、その問題点を考えた。教材を見ると、「I went to the sea.」といった不規則動詞の過去形が使われていたり、案外レベルの高い内容だった。それを見て、文法を既に学習している私は、これをgoとwentの関係を説明せずにどう指導すればいいのだろうと思ってしまう。小学校の外国語科としてどのような指導ができるのか、しっかりその目的に沿って理解していかなければならないなと感じた。

 

④今回の講義では、外国語の授業で扱う教材(主に教科書)について話し合いを行った。グループごとに、実際小学校で扱う教科書「We Can!」と「Let’s Try!」を見ていった。私たちのグループは中学年が使用する「Let’s Try!」を見ていったが、1と2のどちらも初めに英語に限らず、世界の言語に触れる活動から授業のなかで行おうとしていることが分かった。そこから好きなものの紹介や物の数え方を材料に英語を用いて他者に伝える活動が、「Let’s Play」や「Let’s Chant」、「Let’s Listen」、「Let’s Watch and Think」、「Activity」などのユニットのなかに組まれている。これらの活動の一つひとつを見ていくと、それぞれに「話す」「聞く」の技能を身につけさせるための手立てがあり、授業はそれに沿って行えばよいように感じられた。教科書には「『テキストを教える』ことにとどまらず、『テキストで教える』といった心構えが大切である。」とあったが、このような教科書のつくりを見ると、教科書の良しあしは別として、自分が「教科書を教える」授業に陥ってしまいそうだと感じた

 

⑤今回の講義の中では、主に教科書教材の考察を行いました。私たちのグループでは、外国語活動の教科書を見ていたのですが、教科書の中にはアルファベットについての記述もありました。外国語活動は、話すこと・聞くことが中心のはずなのに、文字についても3・4年でおさえるのかと不思議に思いました。(これは、再来年実施の外国語科に向けて文字を先におさえておくという意味なのでしょうか?)

また、授業前半にALTについての話が行われたときに、「中高のときのALTは、授業にはいるけど、ただ立っているだけの時間が多く、英語担当の先生に発音を頼まれたときにしか話さなかった」といった内容の意見が多くあり驚いた。私が通っていた学校では、中高の英語の時間にALTの先生はほとんど不在で、英語担当の先生がほとんど授業を行っていました。ALTの先生が出てくるのは、中学では、「英語」の時間とは別に定められていた週1の「コミュニケーション英語」のような科目のときだけで、高校では、年に1~2回ゲストティーチャーとして授業に来るような形で、ほかの皆と私の経験は少し違うように思えました。

そうやって考えると、ALTの先生の授業への入り方は、学校や教員に委ねられている部分が大きく、外国語科に少しでも携わる可能性のある人間は、ALTが学校にいた場合、どのように関わるのか考えていく必要があるように思いました。

 

⑥前回のリフレクションを読んでの話し合いでは、ALTや専科についての話を行った。まず、日本で採用されているALTは大学を卒業していればなれるという緩い採用基準であること、国はALTを入れていることで満足しており、その授業内容を軽視しているということに驚いた。ALTを導入することで、異文化交流ができたり、いつもと少し違う授業で子ども達の興味を引き出せたりとメリットも多くあると思うが、担任との連携や採用基準の見直し等、改善が必要な点も多々あるなと感じた。次に、専科について、実際自分が英語の授業を行うと考えると、元々自分があまり英語を得意としていない点から専科がいてくれたらと考える部分もあるが、子ども達のことを考えると、その子達を一番よくわかっている担任が授業を受け持った方が良いのか、とも考える。

次に、外国語科・外国語活動全面実施までの期間使われる教材についての話し合いでは、教材の内容や問題点等について話した。自分たちが見たのは3・4年生が使う教材だったが、かなり活動が細かく書かれていることとイラストが多く視覚的にもわかりやすそうだという印象であった。しかし、問題点として、全てのページに活動が書かれているほど細かく活動が設定されているので、この教材のまま工夫なしで授業を行ってしまいそうであるということと、実際指定されている授業時数よりもはるかに多い授業時数分の教材であることから、全て行おうとするとかなり速い進みになってしまうことがあげられた。

全面実施までの限られた期間でどこまで土台ができるのか、またどの程度を目標としているのか。制度や指導方法などの課題や自分自身の課題も含め、課題は多くあると感じた。

 

⑧今回の講義は、前回のリフレクションを読んでの感想や、外国語教育の教材に関してテキストと実際の教科書を読んで気付いたこと等の発表を行った。

リフレクションを読んでの話し合いでは、小学校から高校までのALTはどのような人で、どのような授業をしていたか、という話になり、TTがしっかり行えていなかったり、授業ではなくむしろそれ以外の時間での交流の方が強く記憶に残っていたりというような話になった。賢先生のお話では、日本のALTの採用基準が大卒というハードルしかないということだったので、ただ外国人を採用すればいいというような安易な考えなのではないかと驚いた。韓国のように面接を行うなどしっかりとした基準や、採用後に研修を行うなどの対策が必要だと感じた。

教材についての話し合いでは、実際に使われる“We can!” を読むことができた。読んでみての感想は、第一に楽しそうな内容だなと感じた。前の教科書と同じように絵が多かったり、実際の場面を具体的に示しながら学習を進めていく点で、面白い授業になりそうだと思った。また、各ページの右下に、同じ発音で始まる単語の絵が載せられていたり、ストーリーの部分では韻を踏むような文になっていたり、発音と文字を関連付けて学ぶことができるようになっていた。また、前の教科書と比較してみると、書き込む部分が増えているように感じた。

 

⑨今日の講義では、前回に引き続き「誰が外国語活動及び外国語を教えるべきか」という議題についての話し合いと新学習指導要領に基づいた新教科書「Let’s try!」や「We can!」を実際に手に取って意見交換を行った。特に話題に上がったALTの選考についてや教科書に関する話し合いを深める形としてリフレクションで述べていくこととする。私が大学留学中の際に、学生向けのJETの説明会や募集のブースなどを訪れたことがある。説明会にはTESOLや教育学部の学生を中心に様々な分野を学び、様々なバックグラウンドをもった学生がいた。説明会などでは、応募の方法などの資料的な説明とレジュメの書き方のアドバイス、そして現地での生活を終えたリターニーによる講話などが行われていた。どちらかというと前者のような形式的な内容が中心であり、「教育」を担う使命感よりも自身の経験を重視するような留学的な風潮があるように思った。ALTの文化や生活への興味が学校や地域にもたらす価値は大きいと思う。しかし、それをどう教育に、より具体的には語学力向上に結び付けるかという観点からするとALTの意識は高いとは言えないのかなと今日の話し合いを通して思った。確かに講話の中で話されていたことも日本での生活や文化などの内容で、仕事内容に関しては「教員との連携が難しかった」「生徒に英語が全然通じなかった」など少し受動的な様子がうかがえた印象であった。ALTは選考の段階で文化への興味などの学ぶ姿勢の他にせめて学習指導要領などの方針や自身の役割りをしっかり理解しておく、あるいは選考後に研修を終えて理解を深めてから現場に送り出されるシステムが必要なのだと思った。新教科書については一言でいうと「盛りだくさん」といった印象であった。6年生用の教科書においては文字や文章の多さ、単語の量などボリューム満載といった印象であったが、絵などを効果的に使った視覚的な配慮がリーディングやライティングにもなされていたり、音声と綴りの結びつけを促す工夫が施された教材であったりと手取足取りなサポーティヴなものであると思ったしかし内容やもとめられる身に着けさせたい力のレベルは各段に上がっているように思える。いきなりそのレベルを押し付けるのではなく、教科書にある配慮を活かして内容を工夫して児童の実態に合うように学びの場を展開していく力量が教員に求められてくると思った

 

⑩今回の講義で初めて教材として出されているものを目にした。指導要領等で5領域やコミュニケーションについて理解し、どのような要素を盛り込んで授業するかということやポイント等は把握できていても、実際に実質教科書として書かれているものを目にしてもあまり授業がイメージできなかったグループの中でも、この文を教えるにあたって、細かな文法事項を説明せずにどうやって指導するのだろうという疑問や、文の響きやある程度の文法要素について教えるのかなという疑問が生まれた。そのことから、私たちが“文を読んだり書いたりするときは文法の勉強”という概念から抜け出せないためにこのような考えに陥っているのではないかという結論になった。その通りだとおもうため、やはり、文を理解させるためにしている指導法として具体的な例が知りたいと思った