9月14日:Mさんの授業

2010年9月14日(火)
3年3組 2校時

単元名:Program 5, Working as a Volunteer, Sunshine English, pp.40-47

授業者:Mさん

10;00~
○挨拶
○ピクチャーカードを使って前時の復習を行いました。生徒とQ&Aをしながら内容を確めていきました。とてもよかったと思います。
○宿題の確認(英語ノート64ページ)を行いました。新出単語の意味をフラッシュカードで確認しました。復習した単語は:on the street, effective, communication, international, local, street, on the street 単語は導入であっても復習であっても例文とともに示したほうが意味の理解は深まると思います。また,collocation(=文・句における語の慣用的なつながり)も意識して語彙指導を行うとよいと思います。Effective method, communication tool, international issue などというように。

10:10~
○「イントロドン」クイズ。歌を流してイントロでわかるかどうかの活動を行いました。「はなみずき」のイントロを聞かせました。そして“I heard this song on TV last night….. The movie makes me sad…… Hanamizuki is a tree. This picture made me happy. What was I talking about?……. This song makes me happy. イントロクイズではなくて,実は新文型の導入になっていました。自然な場面での適切な導入であったと思います。
○新文型をカードで貼りだしました。This song make me happy. make にsがついていないが生徒に直させました。間違いを生徒に指摘させることなど,生徒の集中力を高めるためにも効果的だと思います。
○板書: make + (人など) + (形容詞)= 「~を・・・の状態にする」

10:18~
○ハンドアウトを使って文法の説明をしました。
○その後,ハンドアウトにある練習問題を解かせました。
○ハンドアウトの「サッカーをすることは私を疲れさせた」のような翻訳調の日本語はなんとかなりませんかね。私もどうしていいかわかりませんが。
○「空欄を埋めてみよう」「日本語と同じ意味になるように並べ変えてみよう」などのドリル学習自体は否定しませんが,その後に,自分で考えさせる文を作らせることを,ぜひさせていと思います。今回はハンドアウトの最後に「チャレンジ」というのがあって,新文型を使って自分や友達のことについて書いてみようというのがありました。このような活動は生徒を必ず意欲的にさせます。(その理由は私のHPに書いています)とてもよい試みだと思います。できれば,今日の授業で,出来る人にはさせてみて,時間がかかりそうな人には宿題にするなどの工夫も必要ではないかと思いました。授業の中に,生徒が意欲的にとりくむ場面が必要と思うからです。

10:25分
○黒板に解答を書かせました。

10:30~
○ワークシート2に取り組みました。本文の文章が(  )になっていて,そこに単語を書かせる活動になっていました。単語は自分で書くのではなく,下にしめされた word bank から選ぶ形式になっていました。この活動の目的は何だったのだろうと思いました。単語が書きとれるかどうかでもないし,本文の意味の確認にもなっていません。指導案を見ても説明がありませんでした。和訳があるので,和訳をみながら(  )を埋めさせると,新し語彙の確認の活動になるのですが,そのような活動でもありませんでした。

10:37~
○音読練習を行いました。先生の後について読む活動がまずありました。この段階で意味の理解が十分なされていたかどうかは疑問でした。ワークブックの日本語訳をみせたのでそれで内容がわかったことになっているのかとも思いましたが,授業展開を見る限り,本文の意味が理解できている段階ではなかったように思います。
○次に,先生のモデルリーディングがありました。音読練習の前に行うべきではなかったかと思いました。スラッシュやリンキングマークを付けさせました。音読練習の前にしっかり聞かせることがまず重要だと思います。そして,先生のあとにいついて音読練習を行いました。
○Buzz reading を行いました。できるだけ何回も読むことが奨励されていました。この時は教師は机間巡視をして読めない人のサポートをすべきではないかと思いました。(指導案には机間支援となっていましたが,実際には机間支援はなく,黒板の整理を行っていました。)
○来週は英語のボランティアについての発表会を行うことを予告しました。
○評価カードを配布して終了となりました。

★ワークシート2のListen and Answer(かっこに英語を書かせる。英語は下のword bankに書いてある) の目的が最後までよくわかりませんでした。ここは読解教材なので,むしろワークシートのB(Comprehension Check)が先に来るべきではないかと思いました。概要,要点を先に掴んで(文章レベル),センテンスレベル,ワードレベルに降りていったほうが理解しやすいと思いますし,読解のプロセスにも適っていると思います。
★生徒が主体的に本文を読みこむ仕掛けが必要ではないかと思いました。たとえば,What is the most important sentence in this page? と聞いて,最も重要と思う文を生徒に探させることなどが考えられます。自分なりに読み込み,It is also important for us to learn the language of the local people. が出てくると素晴らしと思います。英語が世界共通語として広まっていますが,一方でローカルな言語を使うことも大切であることが,本文のメッセージです。教科書の著者達は,短い文章のなかにも意味(メッセージ)を込めて内容を作りこんでいます。指導者のほうにも,単に日本語に訳するだけでなく,本文のメッセージは何なのかをしっかり把握して読解活動を行う必要があると思いました。