Posted in 日々の想い

赤嶺美奈子先生のセミナー

2018年12月1日 - 5:26 PM

2018年12月1日(土)今日は,赤嶺美奈子先生(伊江村立伊江中学校教頭)を迎えて学生と現職教員のための英語教育セミナーをしました。もともと私の教職実践演習を受講している学生のための講義の一環として企画したのですが,現場の先生方にとっても必要なものかもしれないと思い立ち,現場の先生方へも呼びかけて実施したものでした。

66人の参加者のうち,30人は現場の先生方でした。しかも沖縄本島からはとても遠く,飛行機や船を乗り継がないと来られないような離島からも数名の先生方が駆けつけてくれました。同じ学校から誘い合って英語科全員参加の学校もありました。

赤嶺先生は,現在は教頭先生をされているのですが,現職の英語教師をしている時代から,私は何度も授業を参観してきました。教室はいつも生徒の笑い声にあふれていました。そして誰一人として置き去りにされている生徒はいませんでした。生徒との英語の「やり取り」を中心に授業が展開していきました。ほぼAll Englishでした。

今日は学生を生徒に見立てて模擬授業形式のセミナーが展開されました。時には教材作成の裏話を語り,また,時にはseriousな問題を私たちに投げかけ,英語教師の意識改革を強い口調で求めてきました。笑いと緊張感が走るセミナーとなりました。

受講者の感想を一部紹介します。

〇セミナーを受けていることを忘れて楽しんいる自分がそこにいました。こんなふうに生徒を夢中にさせる授業がしたいと思いました。(学生)

〇今回のセミナーを受けて英語の授業に対する姿勢が自分の中で大きく変わりました。(学生)

〇今の英語教育に何が求められているのか,子供たちは何を求めているのか,教師はどういう手立てが必要か等,考えさせられる場面が多くありました。

〇教師になりたいという気持ちがさらに強くなり,現場にでて実践したいと強く思いました。(学生)

〇今の私に足りない事は,生徒達の実態に即した授業を創っていないことでした。ここが問題でした。その事に今日気付かせて頂きました。(中学校教員)

〇生徒の実態に寄り添い,教材や教具を日常生活の中からピックアップしていくことは,やはり重要だと感じました。美奈子先生の豊富なアイディアに感動しました。(中学校教師)

〇忙しさを理由にせず,子供の興味のあるものは何かを考え,いろいろな仕掛けを授業の中に取りいれていきたいと思いました。(中学校教師)

〇勉強不足なのを日々感じていました。相談できる先輩が少ないので,これからも美奈子先生のセミナーに参加したり,直接メールしたりして勉強したいです。(小学校教員)

〇これまでの授業内容を見直すよい機会となりました。もっと勉強したい,もっと指導力を高めたいと強く感じました。美奈子先生に会いに伊江島まで足を運びます。いろいろと教えてください。(中学校教師)

「児童生徒のために自分がいる」というのは美奈子先生の口癖です。医者を必要としているのは,病気の人です。コミュニケーション能力は誰にとっても必要です。一人も置き去りにしない授業づくりを,私も,学生や現場の先生方とともに創っていきたいと思いました。

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