大城賢研究室へようこそ。

2024年1月17日 今朝の沖縄タイムスに,「那覇近郊在住大兼久会」が1月6日に辰年生まれの成年者を祝う合同祝賀会を開催したという記事が掲載されていました。記事を読むと,この大兼久会は1954年に発足しています。1954年と言えば,沖縄での地上戦が終わって10年後です。沖縄全体に戦争の傷跡がまだまだ深く残っており,生きていくのも精いっぱいの時期です。そんな時期に,郷里を離れて那覇に移住した大兼久出身の人々がこの会を設立したことになります。会の発足当時は大兼久と那覇はバスに揺られて半日以上。今では那覇から大兼久までは2時間弱です。それでも,この会が70年の歳月を経て今日まで続いているのは驚くばかりです。そして実は私もこの会のメンバー。当日は参加するだけでなく舞台に上がって踊っていました(笑)

2024年1月5日 昨日、沖縄タイムスに、先週末に行われた「第九コンサート」の記事が掲載されていました。私も聴きに行きましたが、会場はほぼ満席で、不思議な熱気が漂っていました。今年は新年初日の能登半島地震や、その後の羽田空港での飛行機事故のニュースで始まりました。気持ちは落ち込んでいましたが、コンサート中は全てを忘れて音楽を楽しむことができました。

さらに、昨日の新聞を読んで驚いたことは、声楽部門が15歳から90歳までの91人のメンバーで構成されており、最高齢が90歳だったことです。素晴らしいですね。合唱団は今後10年かけて千人の「第九」を目指すという計画です。10年後、世界中が平和で、誰もが「第九」を楽しむことができるようになっていることを願います。

2023年12月24日 今日は読谷(よみたん)平和コンサート「鳳の花蔓」を鑑賞しました。沖縄本島での戦争は1945年4月に米軍が読谷村に上陸したところから始まります。そして、読谷村のチビチリガマ(自然洞窟)で集団死が起こってしまいます。今日のコンサート(オラトリオ)はそこから始まり現在へ続く読谷村の人々の怒り、悲しみ、絶望、そして希望を舞台の上で表現していました。感動という言葉では言い表す事ができないものでした。

2023年12月6日 昨日は徳島県教育センターの英語教育研修会がありました。研修会は徳島市加茂名小学校の田渕由起子先生の授業動画の視聴を中心に進められました。田渕先生の授業はスリランカの中学生との複数回の交流会を踏まえて、本時はスリランカの中学生からの質問にどのように答えたらよいかを考える時間でした。単元の目標に向かって授業は綿密に計画されています。しかし、一方で、児童の躓きや活動の様子をみとりながら、計画を柔軟に変更していきます。田渕先生の授業から、授業づくりは個々の児童を理解し、児童に合わせて進めることが大切なことを改めて確認することができました。私自身もたくさんのことを学ぶことができました。これから沖縄に戻ります。

2023年12月9日 今日はジュンク堂地下の小さなイベントホールで行われた大度室内楽団のクリスマスミニコンサートに行きました。あたたかくて優しい音楽に胸が一杯になりました。代表者のトークもユーモアと優しさに溢れていて、心なごむ時間を過ごすことができました。なんと楽団のほとんどのメンバーは先週の那覇マラソンにも出場したそうです。この楽団、小さいながらも恐るべし!

2023年11月30日 昨年から沖縄県南城市の英語教育アドバイザーをしています。お陰で南城市のほとんどの学校の英語の授業を参観することができました。唯一残っていたのが久高(くだか)小中学校の授業でした。久高島は南城市の東海上にある周囲8キロの小島です。フェリーで25分ぐらいのところにあります。島には神聖な御嶽や史跡が数多く残されています。参観した小学校6年生のクラスは3人の児童,中学2年生は8人の生徒でした。教師と児童・生徒が家族のような雰囲気があり,心和む授業が展開されました。

2023年11月24日暉峻淑子さんの「戦争の反対語は,平和ではなく対話です」(『対話する社会へ』岩波新書)という言葉に触れて以来,私は「本当にそうだ!」と思うようになりました。今の世界をみると本当に「対話」が足りない(足りないどころか欠けている)と思います。昨日は「県民平和大集会」が開かれました。私は参加する予定でいましたが,体調不良で寝込んでしまいました。残念でなりません。明日は福岡で日本児童英語教育学会九州沖縄支部のシンポジウムがあります。私もシンポジストの一人ですが,「英語を教えるのは平和のため」という気持ちを持って臨みたいと思います。

2023年11月21日(火)今日の「徹子の部屋」は沖縄出身で,88歳の現役ジャズシンガーの齋藤悌子さんがお客様でした。私は以前にテレビで齋藤さんのことを知り,その素晴らしい歌声に魅了されていました。齋藤さんは米軍統治下の沖縄で活躍したジャズシンガーです。今からベトナム戦争へいく若い兵士たちに「ダニーボーイ」を歌うと彼らは涙を流しながら聴いていたそうです。その姿をみながら齋藤さんは「戦争は絶対にしてはいけないと思った」と今日も話していました。心に沁みる歌声でした。最後に齋藤さんは「人は齢を重ねるだけでは老いません。理想を失った時に老いがくる」という自分が読んだ本の一節を紹介してくれました。あっぱれ!

2023年11月19日(日)昨日は放送大学沖縄学習センターが主催する公開講演会でした。教員向けのセミナーは,対象者もニーズもわかっているので,やりやすいのですが,一般市民向けの講座は,参加者の年齢や英語に関する知識や経験もバラエティーに富んでいて,私にとってハードルが高く,いつもプレッシャーを感じています。しかし,昨日は,なんと学生時代から,そして英語教師になってからも英語教育について熱く語ってきた友人が参加してくれて,リラックスして(?)講座を進めることができました。その日の夜は,彼を含めて,たまたま,私が新採用の教員として勤務した那覇市立城北中学校のメンバー(40年近く前)とカラオケ店で集まることになっていたのですが,歌う人は誰もおらず,結局今回も,昔話と最近の失敗談(?)が歌の代りになってしまいました。私を除いて,みんな歌が上手な人ばかりなので,なんでカラオケ店で集まることにしたのか分かりませんでした(笑)

2023年11月11日(土)今日は黒部峡谷をトレッキングの予定でしたが、午前中のトロッコ電車が線路上への倒木のため運休になり、仕方がないので午後の便で欅平まで行きました。元々黒部ダム建設用の作業車なので、少しでも手を外に出したら電柱や岩壁に手を打つつけてしまいます。乗り心地もよくないのですが、景色は最高でした♪

2023年11月10日(金)今日は愛知教育大学附属名古屋小学校 立石先生の授業を参観しました。立石先生の授業は数年前にも参観した事がありました。授業を見せて欲しいとお願いしたところ、「いつでもどうぞ」という事でしたので、まさに突然訪問して参観しました。突然にも関わらず、快く受け入れていただきました。普段の授業でしたので、特に見せ場(?)のような場面はなかったのですが、児童が協働しながら深く学び合っている姿が印象的でした。今回も久しぶりに授業を見せてくれるようにお願いしたところ、「いつでもいいですが公開研究授業があります」という事でしたので、本日参観しました。今回は公開授業でしたが、立石先生らしく(?)普段の授業を見せてくれました。今日は児童が協働しながら地域の動物園や水族館のビデオガイドマップづくりをしていました。盛り上がりすぎて最後の振り返りは十分な時間は残されていませんでしたが、児童の満足そうな顔が印象的でした。

2023年11月8日(水)昨日は、徳島市立加茂名南小学校の田渕先生の授業を参観しました。前単元では新しく赴任してきたALT の先生へ自分の町の紹介をしています。本単元ではスリランカの中学生とオンラインで繋ぎ、自分たちの学校の事や地域のことを伝えていくことになっていました。既に第2時ではスリランカの中学生からオンラインで質問も受けており、次時の授業では、実際にオンラインでグループで発表する事になっています。本単元や本時の授業のみにフォーカスするのではなく、年間を見通して、学んだ表現を場面を変えながら、何度も使わせていく授業構想は素晴らしいと思いました。今日の授業は野球で言えば試合に向けた練習試合になっており、児童は本番に備えて何を伝えるか、どのように伝えるかを考えながら練習していました。本番ではうまく伝わるかどうかはわかりませんが、それもまた良い学びの機会になることだけは確かだと思いました。

2023年11月5日(日)今日は沖縄交響楽団の定期演奏会に行きました🎶圧巻はサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏は﨑谷直人さんでした。今回の演奏会は、私の膝を治療してくださった外科の先生から、自分も楽団のメンバーだからと招待券を頂いていました。その先生は日本アルプスを縦走するほどの登山家でもあります。今日はプロ並みの音楽家でもある事もわかりました。演奏会にも感動しましたが、1人で外科医と登山家と音楽家をやれる人がいることにも感動しました。私は一つの仕事が終わらないと次の仕事もできません😆

2023年10月15日(日)今日は嘉数小学校の運動会でした。コロナ禍の中、しばらく中止していた運動会です。足の速い子も、遅い子も、一生懸命走っている姿に感動しました。圧巻だったのは、6年生のエイサーです。なんと地域の我如古エイサーを取り入れているということでした。こんなに応援したのは、沖縄で開催されたバスケットボールのワールドカップ以来です。気づけば声はガラガラでした。PTAのみなさんのバックアップも素晴らしいと思いました。忙しい中、子ども達の指導をしてこられた先生方にも感謝です。多忙化する学校現場のことを考えると、このような運動会がいつまで続けられるかは不確かですが、児童にとっては忘れられない一日となった事だけは確かです。

2023年10月13日(金)今朝の新聞で上原米子さんが亡くなったことを知りました。上原さんは教員を退職されてから,自らの戦争体験を絵に描き,戦争の恐ろしさや平和の尊さを語り続けてきました。10年ほど前に神戸から来県された私の友人達へ貴重なお話をしてくださいました。その時,私は上原さんを自宅へお送りしました。2時間ほどの車中で,神戸の友人達には話すことができなかったさらに辛い戦争の体験を話してくれました。私は泣きそうになるのをこらえてやっと上原さんの自宅まで辿りつきました。すると,上原さんが「大城さん,ちょっと上がって」と言って私を自宅に案内しました。そして,「どれがいいなか~」と言って居間に飾ってある絵を一枚取って「持っていきなさい」と渡してくれました。先ほど見た戦争の絵とは真逆の,とても美しい月桃の絵でした。以来,私はこの絵を私の玄関に飾っています。上原さん,ありがとうございました。ご冥福を心からお祈りします。

2023年9月28日(木)今日の午前中は、宮古島市立結の橋学園の平良優先生の授業を参観しました。教室には「言葉で考え、言葉で学び合い、言葉で成長するクラス」「言葉で心を伝え、言葉で支え合い、言葉で幸せになるクラス」という張り紙がありました。今日の授業は小学校3年生のアルファベットを学ぶ単元です。単純になりがちなアルファベットの授業ですが優先生は、自分の大切な名前のアルファベットを伝え合う活動にしていました。子供達は一つひとつのアルファベットを丁寧に、大切に伝え合っていました。単純になりがちなアルファベットの授業が、突然、意味のある心和む活動になりました。外国語といえども言葉に違いはありません。言葉を大切にした外国語活動の授業に感動しました♪

2023年9月24日(日)今日は私が勤務する放送大学沖縄学習センターで卒業証書授与式がありました。卒業生の中には,なんと5回目の卒業式を迎えた人がいました。つまり,異なる専攻分野をそれぞれ卒業して5つの学位記を手にしたことになります。70歳を既に超えている方ですが学ぶ意欲に圧倒させられました。私も挨拶を求められたので,ピカソの「明日描く絵が一番すばらしい」の名言を紹介して挨拶の代りとしました。

2023年9月20日(水)リバプールから雨の中を車を飛ばしてロンドン・ヒースロー空港まで行きました。ヒースローから羽田直行便は満席で乗れず,フランクフルトまではルフトハンザ航空で行き,そこで1泊。翌日,羽田行きのANAに乗ることができました。そのため,帰国が1日遅れてしまいました。旅行はトラブルもつきものですが,車を運転していて最後まで慣れなかったのがラウンドアバウト(環状交差点)です。日本式に言えばロータリーでしょうか。四方八方(笑い)から車がロータリーに入ってきては方向転換のために出ていきます。しかも大小さまざまです。肝を冷やす場面が何度もありました。納得いかなかったのは,リバプールのホテルの部屋番号「227」です。私にはどうしても「221」に見えました。「221」だと思って何度も部屋に入ろうとするのですが,全く入れません。もしやと思って「227」に行くとすんなりは入れました。欧米では「1」と「7」を区別するために,「7」の上から下の横線に「刃」のようなスラッシュを入れることは知っていました。この「7」はどうしても「7」に見えません。

2023年9月18日(月)自然豊かなウインダミアとお別れして、リバプールに来ました。リバプールは産業革命の一翼を担った工業都市。ウインダミアとのギャップに気持ちがついていけない感じでした。港にあるミュージアムではリバプールの発展の歴史を知る事ができ、またリバプールが奴隷貿易の中継地であったことがあらためてわかりました。負の歴史にもしっかりと向き合っていると思いました。ビートルズの生誕の地でもあるので街のあちらこちらにビートルズを感じます。プロサッカーチームのリバプールFCのスタジアムにも立ち寄りました。名門チームのスタジアムの大きさに圧倒されました。

2023年9月18日(月)湖水地方ではウインダミアに宿泊しました。湖も街も本当に美しいです。街の近くには小高い山があってちょっとしたハイキングを楽しむこともできました。山頂からはウインダミアン湖が見渡せました。

2023年9月17日(日)ワーズワースが晩年を過ごしたライダルマウントを訪問しました。ワーズワースが住んでいた家は残念ながらクローズしていました。グラスミアは本当に美しい村でした。

2023年9月16日(土)20年前に、学生を引率して北アイルランドのアルスター大学に1ヶ月ほど滞在しました。その際に週末を利用して英国北部の湖水地方を訪問しました。訪問した理由は、学生時代に、著名な英文学者である瀬名波榮喜教授のワーズワースの講義を受講したからです。ワーズワースが愛した湖水地方、瀬名波教授が何度も訪問した湖水地方を、私も訪れてみたいと思ったからでした。瀬名波教授の講義は全て英語でなされて、特にワーズワースの詩を朗読する時には、先生がワーズワースになってしまわれたと思うほどでした。あの講義を受けたのは46年前。ワーズワースの生誕の地を再訪する事ができ感極まっています。

2023年9月15日(金)最も偉大な作家であるシェイクスピア生誕の地を訪問しています。中に入るとシェイクスピアの時代にワープした気持ちになりました。各部屋にはそれぞれ解説者がいて、丁寧に解説してくれました。まるでシェイクスピアが生きているかのような解説でした。今でも、シェイクスピアは世界の多くの人々に愛され、読まれているのですから、ある意味、まだ生きているし、これからも生き続けるのでしょう。

2023年9月15日(金)「イギリスで最も美しいエリア」と言われるコッツウォルズを訪問しました。バイブリーの村には14世紀の石造りの家がたくさんありました。時が止まっているように感じました。

2023年9月14日(金)昨日もロンドン市内を散策。バッキンガム宮殿、ウエストミンスター、タワーブリッジを見てロンドン塔を訪問。ロンドン塔は政治犯らが牢獄、処刑された場所。ここで一番時間を取りました。英国の「光と影」を見る思いでした。移動は呑気に地下鉄とダブルデッカー。ドライバーは多くの自転車、歩行者、自動車を避けながら走っていきます。ドライバー、凄すぎぎます!

2023年9月13日(水)大英博物館でほぼ1日を過ごしました。そのスケールの大きさに比べると、入場は無料。写真はOKですし、近づいて見ることもOKです。その親しみやすさもあって、つい長居してしまいました。

2023年9月12日(火)昨日、ロンドン近郊のクローリーに住んでいる息子に会いに羽田空港を出発しました。ヒースロー空港では長い列に並ぶことなくもなく、入国審査もかなり簡略化していました。しかしスマホが今でも初心者レベルの私は海外でどのようにしたら使えるようになるかもわからず大苦戦。スマホが使えなければ、何もできない事に気づき慌てたのですが、何とか、やっと使えるようになりました。やれやれ😌

2023年9月6日(水)毎週水曜日の午後は放送大学沖縄学習センターで英語を教えています。教員室の隣では「沖縄民謡クラブ」のサークル活動があり,今日は「白浜節」が漏れ聞こえてきました。目を閉じで,じっと聴いていると,哀愁を帯びた旋律と歌詞に胸をうたれました。歌詞は「私は白浜の枯れ松なのだろうか?春風が吹いても花は咲かない・・・」ではじまります。

2023年8月31日(木)沖縄はバスケットのワールドカップで盛り上がっています。ワールドカップにあわせて(?)岸田総理も来県しました。前後して辺野古基地の設計変更を巡る訴訟で沖縄県の敗訴が確定しました。県民の多くが反対しているのに辺野古基地建設が進んでいきます。せっかく岸田総理が沖縄に来ているのに玉城知事との面会はありませんでした。双方とも会う気がないのでしょうか。敵対しているからこそ,会って話をすべきだと思います。なかよしと話し合うのは楽しく,話しやすいものですが,意見が合わない人と話すのは難しものです。先日は日・米・韓のなかよしの話し合いがありました。なかよしどうしの話し合いは楽ですね。でも,日本は中国とも北朝鮮ともロシアとも話し合おうとしません。批判ばかりです。福島の処理水の海洋放出では中国の批判を浴びました。今朝のテレビニュースでは,中国人観光客も来日を取り消している人もいるそうです。日本の海産物の不買運動も起こっているということでした。お互い批判し合うことだけをやってきているので,当然と言えば当然です。岸田総理には敵と話し合うことをもっとやって欲しいと思います。

2023年8月28日(月)本日,沖縄アミークス国際学園の公開授業に参加しました。沖縄アミークスは2011年に設立された英語イマージョン校(幼・小・中)です。案内状には「これまで以上に,地域と連携・協働しながら,地域に根差し,地域に開かれた学校づくりを推進していきたい・・・」と書かれていました。そして,本日の公開授業には公立の小学校,中学校,高校の先生方や教育関係者が70名ほど参加していました。私は以前にこの学校の英語力,教科理解力などを調査させていただいたことがあります。英語力は当然のことながらかなり高いものでした。また,教科の理解においても公立校の平均を上回る結果となっていました。今日は8A(中学2年生)の英語の授業を中心に参観しましたが,小説「GRANADE(沖縄の地上戦を描いた小説)」等を取りあげて,小説の読み方や,内容についての意見交換がなされていました。中学2年生でかなり高い読解力を身に付けていることがわかりました。本日,何よりも感動したのは,どの授業においても,先生方と児童の表情がとても明るいことでした。先生方も児童生徒も,とても楽しそうでした。8Aの先生が来ているポロシャツには以下のような「I will give more today than I did yesterday. Make it count@Micus」というメッセージが書かれていました。授業が終わって,先生の許可を得て撮らせてもらいました。

2023年8月22日(火)もう9年前になります。ある公益財団法人の主催で小学校の先生方の海外研修を行いました。場所はモンタナ。私はコーディネータ―として参加しました。そしてこの夏(8月17日),まさに当時と同じ時期に,沖縄で同窓会をしました。12名全員は参加できませんでしたが,今でも,全員,一人残らず,ラインで繋がっています。当時の主催者の一人も,既に職場は変わっていますが,参加してくれました。偶然ともいえる人との出会いがその後の人生に大きな影響を与えることがありますが,モンタナの夏も,まさに私の人生に大きな影響を与えました。この日の気分は「モンタナの夏」でした!

2023年8月20日(日)昨夜は琉球大学附属中学校7期生の同期会がありました。彼らが卒業したのは1994年3月です。当時、私は附属中学校の教員でした。卒業から30年ぶりの再会で彼らも今では45歳。司会も挨拶も余興もスマートにできる立派な大人になっていて感動しました。ちなみに私は彼らが卒業記念に書いた「英語エッセー」を持参していました。部活動や修学旅行、そして将来の夢などを英語で書いています。私の教員時代の唯一誇れるものですが、書いたことさえ忘れている人がほとんどでした😆

2023年8月14日(月)沖縄には首里城を始め,城がたくさんあります。私の名前にも城(しろ)がついているので大城城というのがあるのか調べると,あるらしいことがわかりました。そこで今日の午後,探してみることにしました。すると,ありました!首里城や中城(なかぐすく)城のように立派ではないけれど大里村(現在は南城市)の小高い丘に大城城(おおしろじょう)が確かにありました!城を囲む石積みはありませんでしたが山頂には確かにあったと思われる屋敷跡がありました。感激しました。栗山監督は自身の名前と同じ栗山町に移住したそうですが,さて,私も大城城跡に引っ越しましょうかね(笑)

2023年8月3日(木)ホテルをチェックアウトしてからはスタバに入り『氷点』の続きを読みました。午後になって神戸空港へ移動し,出発までの時間も『氷点』を読みました。沖縄行の便は,台風が沖縄から少し離れたこともあって,運航することになりました。飛行機の中でも『氷点』を読み続け読了。続きを読みたかったのですが(下)は購入していませんでした。購入しなかったことを飛行機の中で後悔しました。

2023年8月14日(月)昨日は久しぶりに(ナマ)コンサート(ルカ・コロンボ&知念杉子ピアノ連弾)に行きました。沖縄の民謡(谷茶前,耳切坊主,ヒヤミカチ節など)を迫力のあるピアノ連弾で聴き感動しました。しかし,さらに感動したことは,コンサートの休憩時間に琉球大学での教え子が声をかけてくれたことです。彼女は卒業後,イタリアに移住していたので,まさかこんなところで会えるとは予想していませんでした。入学前から私の講演会などに来ており(こんな学生は後にも先にも彼女が初めてです!),英語イマージョン教育にも大変興味を持っていました。卒論も私のところで書きました。卒業してから10年。素敵な旦那様と可愛い女の子が一緒でした。コンサートの感動を忘れるほど(笑い)感動しました!

2023年8月2日(水)本日のピーチ便で沖縄の戻る予定でしたが,沖縄が台風のため,沖縄行の便は早々と欠航通知が私の携帯に入っていました。神戸の友人のKにお願いして別の便を押さえてもらいました。まず,今夜の20時過ぎの便で,神戸に飛び,そこで一泊し,台風が沖縄を離れる18時過ぎの便に搭乗するという計画です。上手くいくかどうかはわかりませんが,今日はとりあえず,札幌で過ごすことになりました。三浦綾子文学館で『氷点』を読みたいと思っていましたので,札幌駅の近くにある宮脇書店で『氷点(上)』を購入しました。近くにスタバで読み始めたところすっかり夢中になってしまいました。気が付くと15時を回っていました。飛行機の時間はまだまだでしたが,札幌でやることもなく,空港へ移動し『氷点』を読み続けることにしました。20時過ぎの神戸行は予定どおり運航し神戸には無事に到着しました。

2023年8月1日(火)昨日からの天気が打って変わって旭川は絶好の登山日和となりました。迷うことなく旭岳へ向かいました。夢にまで見た旭岳。登山口に到着するまでのケーブルカーからは深い緑の森林が見えました。しかし,ケーブルカーの到着した登山口から上は木は一本もありません。ゴツゴツした石ころ道が続くばかりです。山頂まで行くことはできませんでしたが,旭岳の美しさを堪能することができました。登山の後は近くの日帰り温泉で汗を流しました。ここがまたとても良かったです。その後,富良野で布部駅(「北の国からのロケ地」)に立ち寄りました。空港へ向かう途中で富良野のマイルドセブンの木やパッチワークに見える畑などを見ました。レンタカー会社に着いたのは18時過ぎ。レンターを戻して空港へ向かい,メンバー全員で最後の食事(ラーメン)をしました。私は,沖縄行の飛行機がないので,明日戻ることにしていました。メンバーを見送ったあとはさびしい気持ちで一杯になりました。

2023年6月31日(月)層雲峡は朝から雨でした。エレベーターの壁には「クマ出没注意」の張り紙。リーダーの判断で黒岳登山は断念しました。雨に濡れてでも登りたいというのが素人の私の考えでしたが,リーダーの判断は正しかったと思いました。層雲峡の近くには層雲峡渓谷がありました。石板を立てたような岩からいくつもの滝が流れ落ちていました。層雲峡の後は,北海道の素晴らしい景色を堪能しながら旭川へ向けて車を走らせました。旭川では三浦綾子記念館に立ち寄りました。『氷点』は高校生の頃に読んでいましたが,内容はほとんど忘れていました。記念館は立派で,改めて三浦作品を読みたいという気持ちになりました。近くには『氷点』の舞台となった見本林がありました。見本林の中も散策しました。

2023年6月30日(日)登山メンバーと一緒に札幌を発ち富良野へ向かいました。富良野のラベンダー畑はラベンダーは既に終わっていたのですが観光客で一杯でした。以前に家族で訪問したことがあり,その時のことを思い出しました。ラベンダー畑のあとはドラマ「北の国から」のロケ地を訪問しました。「北の国から」の放送が始まったのは1982年。私が中学校の教員になりたての頃でした。学校の仕事に慣れるのに精いっぱいであまり視聴してはいなかったのですが,それでもドラマのシーンが蘇ってきました。その後,明日の黒岳登山を目指して層雲峡へ移動しました。層雲峡の宿(銀泉閣)にはコインランドリーがあって助かりました。北海道は思いのほか暑くて準備した服を頻繁に着替えていたので,もう着る服がない状態でした。

2023年6月29日(土)旭岳登山のメンバー全員が合流するのは18時の札幌ビール園。それまで時間があったので友人Kと余市のニッカウィスキー博物館へ行きました。NHK朝ドラで人気を博した「マッサン」のモデルとなった主人公の生涯をたどることができました。近くには,なんとワイナリーもあって,そのワイナリーでランチ。ブドウ畑を見ながらのランチ&ワインは最高でした。その後は小樽へ移動しました。偶然にも「小樽潮祭り」が開催されていました。暑い中,小学生が動員されたようで(?)パレードに参加していました。小学生は疲れているように見えました。大人に任せてもよいのではないかと思いました。子どもには無理をさせず,自然に地域の行事に参加できるような形が良いと思いました。その後は札幌ビール園で登山メンバー全員と合流しました。ジンギスカンと札幌ビールで英気を養う予定でしたが,少し飲み過ぎた感があって,英気を養うことにはなっていないように思いました。宿泊先のアパホテル&リゾートは市内から離れていました。高校総体が開かれているようで,高校生が一杯でした。

2023年6月28日(金)15時発のピーチで札幌へ飛びました。いつもはANAですが,直行便はピーチのみです。直行便を飛ばしてくれて有難いです。今回の目的は旭岳登山。気持ちは高まるばかり。千歳空港には少し遅れて6時45分に到着。レンタカー会社(ニコニコレンタカー)へ電話したら,送迎バスは既に終了。お店も7時に閉まるということでした。タクシーでレンタカー会社へ急ぎ,レンタカーを借りることができました。その後,神戸の友人Kと千歳空港で合流。夜は北海道の魚料理を堪能しました。

2023年5月3日 私が留学したのは沖縄が1972年に日本に復帰し,琉球大学が国立大学になってからでした。在学中に「文部省教員養成海外派遣制度」で1年間アメリカへ留学しました。しかし,沖縄では1949年から1970年まで,アメリカ陸軍省の管轄による「米国留学制度」がありました。その間に沖縄からは1000名を超える若者がアメリカの大学,大学院に留学しました。そして戦後の沖縄の復興に尽くしていきます。制度が始まった1949年は沖縄での激しい地上戦が終わり,まだその傷も癒えていない時期です。この本には,米軍統治下の沖縄から米国に留学した留学生の心の葛藤や,その後のライフストーリーが描かれています。私の留学とは全く異なっていました。何度も胸を揺さぶられました。「ただの留学ではなかった」のです。そして今を生きる私たちへのメッセージでもあります。著者の山里絹子さんは1978年生まれの若い研究者(琉球大学准教授)。今後の活躍が楽しみになりました。多くの人に読んでもらいたいおススメの一冊!(1年前の出版なので既に読んでいる方も多いと思いますが)

2023年4月30日 稲嶺成祚絵画展に行きました。稲嶺先生は私が琉大附属中学校の教員をしていた頃の学校長(琉大教授が併任)。今年90才で今回が49回目の個展でした。視力がだいぶ落ちてきて描くのも大変だそうですが、心があたたまる作品群は昔と変わらない雰囲気でした。

 

2023年4月22日 今日は嘉津宇岳の南にある古巣岳(沖縄県本部半島)の登頂に挑戦しました。嘉津宇岳は既に制覇していたので楽勝と思っていましたが、ゴツゴツした岩に足を取られたり、滑ったりして大変でした。単独での山登りだったので、安全を考えて途中でリタイア。次回は一緒に登ってくれるバディを探して再挑戦します!人生も山もまだまだこれから😅

2023年4月17日 数日前にテレビのニュースで大谷選手ほか大リーグの全ての選手が背番号42を付けてプレーしたことが伝えられました。私は正直何のことかあまり意味がわかりませんでした。しかし,昨日NHKシネマ『42~世界を変えた男~』を観てその意味が分かりました。映画は黒人初のメジャーリーガー,ジャッキーロビンソンの実話に基づいたものでした。全チームの中でたった一人の黒人選手。野球は白人のスポーツと信じて疑わない人々から罵りの言葉を砲弾のように浴びせられます。彼はそのたびに「相手の低いレベルに自分を落とすな」「言い返さない勇気を持て」「野球で成果を上げろ」というオーナーの言葉に奮い立ちプレーを続けていきます。そして次第に人々の気持ちを変えていきます。1947年4月15日は彼がメジャーリーガーとしてプレーした日。そして42番は彼が付けていた背番号。メジャーリーグでは永久欠番になっている理由がわかりました。その彼がいたからこそ国籍や肌の色は関係なく,才能さえあれば誰でもプレーできる今のメジャーリーグに繋がっているのだと思いました。差別や偏見についても,あらためて考えさせる作品でした。プライムビデオでも観ることができるようです。

2023年4月16日 丁度一週間前の今日,敬愛する先生と南城市の「森の中のカフェ」で過ごしました。先生は岐阜県在住です。その時,先生が紹介してくださった本が『DIE WITH ZERO』です。早速手に入れて読みました。この本は2020年に初版が出ています。私は,先生に紹介されるまで,この本のことを全く知りませんでした。今更ですが,この本に書かれた「人生を豊かにする考え方」に感銘を受けました。そしてもっと早く読むべきだったと後悔しました。その先生との出会いも私の人生に大きな影響を与えましたが,本との出会いも人の人生に大きな影響を与えるものです。この本は紹介されなかったら読むこともなかった本です。という訳で,この本を紹介します。内容は読んでみてのお楽しみ。

2023年4月15日 孫二人が通うピアノ教室の「おんがく発表会」に行きました。3才と5才の孫のピアノ演奏(?)に感動したのはもちろんですが、一組だけ4才の女の子と若いお父さんの「親子連弾(とんぼのめがね)」がありました。若いお父さんは、ピアノが上手というわけではなく、娘さんと一緒にピアノを始めたようでした。ピアノ教室に子供を送迎する親はたくさんいます。私もそうでした。でも、忙しい毎日の中で子どもと一緒にピアノに取り組むお父さんはあまりいないと思います。子どもにとって一番素敵なことを、このお父さんはしていると思いました。会場からも大きな拍手が起こりました。

2023年4月12日 『小学校の外国語活動・外国語科基本のき』の(大幅)改訂版が出版されました!著者は敬愛する酒井英樹先生。さっそく一気読みしました。『基本のき』という書名ではありますが,「基本」をはるかに超える深い学びがありました。授業の実例をもとに,「学習指導要領」や「指導と評価の参考資料」との関連が示されています。さらに授業実践を支える「言語習得理論」も示されています。小学校外国語教育に携わる先生方の机上にいつも置いていて欲しいおススメの一冊です。

2023年4月10日 本日,嘉数小学校の入学式に参加しました。なんと104回目の入学式になるそうです。104年前というと1919年。第1次世界大戦が終結するのが1918年なので,その翌年の創立ということになります。校歌には「朝を呼ぶ世界の朝を,正しい歩み進めよう」とあります。ピッカピカの1年生の将来のためにも,人類が正しい歩みを進めて,世界の子どもたち誰もが平和な朝を迎えて欲しいと願うばかりです。

2023年4月6日 「深く掘れ 己の胸中の泉・・・」(伊波普猷)ジュニア版の「琉球・沖縄史」を通読しました。「ジュニア版」とはいえ350頁をこえる分量で読み応えがありました。自分の勉強不足を恥じ入るとともに,沖縄の今(いや,世界の今)を理解するためには,やはり歴史を振り返ることが大切と痛感しました。おススメの一冊。

2023年4月3日 今日は素晴らしい天気です♪気がつけば、南城市の「cafeやぶさち」に来ていました😊ここからの眺めは言葉では表せないほど素晴らしいです。しばらくまったりしました😊

2023年3月31日 山歩きをし過ぎたせいか,膝が腫れてきて痛みがありました。そこで近くの「じのん整形外科クリニック」で治療を受けました。

私:山歩きをしているんですけど・・・

医師:私も山歩きしています。どこの山を歩いていますか?
私:沖縄本島の山を次々に歩いています。嘉津宇岳にも登りました。
医師:私も登りましたよ!離島の山もいいですよ~
<山の話で大盛り上がり>
私:ところで山歩きはしばらくはダメですか?
医師:そんなことありません。歩き方に注意しながら歩くと大丈夫です。このパンフレットをみて膝の運動もしてくださいね。
という訳で,これからも,太ももの筋肉をつける運動をしながら山歩きを続けます。
それにしても,私の膝を見てくれたお医者さん,最高でした!私の「膝」だけを見ているのではなく,「私」を見てくれていました!

2023年3月30日 「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」出会って8年目になる新潟の友人がまたまた遠方から訪ねて来ました。斎場御嶽、残波岬、座喜味城跡を廻りました。楽しからずや。

2023年3月29日 3月は異動の季節です。毎週勉強会をしてきた小学校の先生方も次の学校へ異動していきます。そこで「お別れ山登り」と称して、今日は南部のホロホローの森を歩きました。アップダウンが多い険しい山道でした。一緒に歩いた「仲間」は「仲間」と言う言葉ではとても足りないほどの「仲間」です。これからの新しい出発にエールを送りたいと思います。

2023年3月26日 今日は「沖縄の英語教育を考える会」が主催する英語音声指導法セミナーが開かれました。本来ならば関東学院大学名誉教授の御園和夫先生が来られるはずでした。しかし,御園先生は,昨年末に交通事故で急逝され,今回は来ることができませんでした。今回だけではなく,これからも来ることがないということを考えると,あらためて深い喪失感に襲われてしまいます。私が御園先生を知ったのはラジオ英語講座の「百万人の英語」でした。素敵な声と英語にたちまち魅了されたのを今でも鮮やかに思い出します。主催者の話では,御園先生はなんと180回以上も沖縄を訪れたそうです。私のような地方の名もない教員にも,丁寧に,やさしく接してくださったことを思い出します。英語以外でも多くのことを教えてくださいました。ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。

2023年3月25日 放送大学沖縄学習センターの客員教授をしていることから学位授与式に出席しました。今年は、なんと学部の6コースを全て修了された方(簡単に言うと学部を6回卒業した)がおられました。ただただ驚くばかりでした。

2023年3月23日 宜野湾市立嘉数小学校の学校評議員をしていることから、嘉数小学校の卒業式に出席しました。なんと今年は103期生!沖縄戦の前も、琉球政府の時代も、そして沖縄県になってからも103年にわたって卒業生を送り出したことになります。今日、卒業していく子ども達が大人になる頃には、今よりも平和な世界になっていることを願うばかりです。

2023年3月19日 沖縄県南城市のカフェ「森のテラス」を再訪しました♪前回は気づかなかったのですが、カフェの下庭には、ゴージャスなブーゲンビリアがありました。

2023年3月12日 琉球王国の時代に国王が毎年普天間宮参拝のために歩いた道(普天間参拝道)を今日は歩きました。浦添大公園から浦添城跡までの片道3㌔の道です♪気分は国王でした♪

2023年3月9日 中学校の教員をしている頃に、修学旅行の引率で長崎平和公園を訪れました。今朝、35年ぶりに平和公園を再訪しました。世界から原子爆弾を無くす運動をしているグループに会いました。資料も展示していました。原子爆弾は絶対使ってはならないとあらためて思いました。もちろん署名活動に協力しました。

2023年2月27日 宮古島空港にはA&Wレストランがあります。いつ入っても50年代、60年代のoldiesが流れています。今日も迷わずA&Wへ。

2023年2月9日 江利川氏の最新刊です。「過去を振り返ることなしに未来は展望できない。」と締め括っています。どのような立場に立つにせよ、おススメしたい一冊です。

2023年2月5日 二日間の全国小学校英語教育実践研究会を終えて、今朝、高知空港を後にしました。この研究会の特徴は、教育現場の最前線で授業をしている小学校の先生方が中心となり、毎年、多くの授業が公開されていることです。今回は第18回目の研究大会でした。私は第1回の京都大会から欠かさず参加してきました。18年も一緒にやってきた旧知の仲間たちに会えたのも、とても嬉しいことでした。今回は12年ほど前に高知第四小学校で授業を参観したことのある先生が別の学校で授業を公開されていました。授業は素晴らしいものに大きく変わっていました(ブラボー!)。しかし、彼女の謙虚さは当時と全く変わっていませんでした♪

2023年2月4日 昨日から全国小学校英語教育実践研究大会が高知市で開催されています。1日目は4つの学校で授業公開がありました。私は土佐山学舎の授業を参観しました。学校全体で地域の事を学習する土佐山学(とさやまがく)が行われており、外国語の授業も、土佐山学を踏まえて行われていました。児童が地域の事を十分に知った上で、伝いたいという思いを育み、土佐山の事を地域の外国人などに伝えていきます。児童の一人が「父はストロベリー農家で美味しいストロベリーを作っています」とうれしそうに、英語で発表していました。私はそのストロベリーを是非食べたいと思い、ストロベリーを買ってホテルに戻りました😅

2023年1月29日 今日は県立図書館にて一般向けの講演会でした。テーマは「英語の楽しい学び方」参観者は大半がシニアでした。私の方が彼らから学ぶことが多い研修会でした♪

2023年1月27日 神戸市立岩岡小学校の三浦先生の授業を参観しました。児童がお互いに教え合い、助け合いながら学んでいる姿が印象的でした。参観していて心が温かくなりました。でも、教室の外は雪で寒くて凍えそうでした。

 

2023年1月20日 今年初めての宮古島訪問。今日は天気も良く、海からの風が気持ちいいです♪

2023年1月13日 暖かい日差しに誘われて、「中頭方東海道」を歩きました。首里城から中城城を通り勝連城へ至る古道です。こんな古道が残っているとは知りませんでした。今日歩いたのは中城村を通るほんの一部でした♪

2022年12月10日(土)先週に引き続き、昨日は、宮古島市結の橋学園の平良優先生の3年生の授業を参観しました。T2は文科省視学官の直山木綿子先生でした。息の合った(というより、指導観が一致した)授業は、適度な緊張感と児童の笑いを誘いながら進んでいきました。先週は星⭐️やハート♥️のシールを集める活動でしたが、今回は、少しレベルアップして猫🐱や犬🦮のシールを集めていきます。同じ猫でも、首輪の色や耳の色などが微妙に違っています。その微妙な違いを児童なりに表現を工夫して欲しいシールをゲットしていきます。児童は活動に引っ張られながら英語の表現に慣れ親しんでいきました。外国語活動の授業ということを忘れるほどの😅楽しい授業でした。今朝も港の船を見ながら昨日の授業の余韻に浸っています♪

アウトドアの画像のようです

2022年12月3日(土)宮古島から戻った翌日、身体がだるく、体温を測ると7度5分でした。いよいよ私もコロナウイルスに感染したかもと思い、かかりつけ医でPCR検査を受けました。雨の中、車の中で待っていた1時間は体調不良と不安で一杯でした。うとうとしていたところへ、看護師さんが結果を伝えに来ました。結果は「陰性」でした。その後、なぜか体調も回復してきました。これはプラシーボ効果というものでしょうか?

2022年12月2日(金)今日は,宮古島市立結の橋学園の平良優先生の授業を参観しました。児童が「ありがとうカード」を飾るために,好きなシールを集めていく活動でした。気持ちのこもった「やり取り」になっており,感動的でした。

写真の説明はありません。

2022年12月1日(木)昨日は、宮古島市立平良第一小学校の砂川恵美先生の授業を参観しました。児童の主体性を育む素晴らしい授業に感動しました。児童同士のパフェ作りを、隣で眺めていた私に、児童の1人がWhat do you want?と聞いてきました。頼もしく思いました。今日は結の橋学園の平良優先生の授業を参観します。ホテルの窓からは、結の橋学園のある伊良部島が見えます。

水域の画像のようです

2022年11月20日(日)今日は那智大社コースに挑戦しました。大門坂からの石段をひたすら登りました!

アウトドアの画像のようです

2022年11月19日(土)念願の熊野古道(発心門王子コース)を踏破しました!よく歩いたと思います。

アウトドア、記念碑の画像のようです

2022年11月17日(木)昨日の沖縄タイムスの記事で「沖縄の教職員は日本一忙しい・・・」と指摘されています。教員研修をしていると,疲れている先生方を見ることが多いです。研修はいいから,休んで欲しいと思う時もあります(笑) 教員のメンタルヘルスの面からは「まずは校長先生が一番ご機嫌になることが大切」と指摘されています。よく分かります。私の教員時代は本当に素晴らしい管理職に恵まれて,のびのびと過ごしました。それが今の自分をつくっていると感じます。

5人、立っている人、テキストの画像のようです

2022年11月8日(火)小学校の先生の発表にこんなのがありました。「He, She を指導するときは,ジェンダーの観点から,児童にHe/Sheと呼んでもよいかどうかを確認してから教えています。」なるほどと思いました。しかし,一方で,知らない人の場合はどうするのかと疑問に思いました。いちいち相手にHe/Sheと呼んでよいかどうか確認することになるのでしょうか。学校では,「~くん」「~さん」を止めて,ジェンダーに関わりなく「~さん」を使うようになっています。また,昔はpoliceman だったのが,今では男女の区別のないpolice officer となっています。gender-neutralの観点からは好ましいことと思います。さて,gender-neutral の観点からHe/Sheに代わる単語は今のところ見当たりません。ドアをノックした人が男性が女性かが判らない場合のために,Who is it? を使うことはありますが,人間の代名詞として it を使うのは少し抵抗があります。前述の先生は「家族の場合は性別がはっきりわかっているのでHe/Sheをどんどん使わせています」と話していました。「うん?」何かしら矛盾を感じました。

2022年11月4日(金)ネット上では,小学校外国語の「名人」がたくさん現れています。名人がたくさん現れることは良いことです。また,オンラインでの実践報告が増えていることも歓迎すべきことです。しかし,オンラインではわからないところもあります。また,ネットの情報が常に正しいとは限りません。オンラインが盛んになればなるほど,実際に授業を見ることの重要性が高まっているように思います。

2022年11月2日(水)辺野古新基地「反対」でも「容認」でも,それぞれの考え方を尊重したいと思います。しかし,辺野古の問題は那覇市には関係ないとは思って欲しくありません。世界は繋がっています。沖縄県民は,辺野古の問題も日本全体で考えて欲しいと訴えてきました。にも拘わらず,那覇市の新市長は辺野古の問題には言及しません。「辺野古の問題は名護市に考えてもらう…」ということでしょうか。しかし,それはないでしょう。那覇市が困った時に,「それは那覇市の問題でしょう」と言われたらどんな気持ちでしょうか。「辺野古の問題は沖縄の問題でしょう」と言われて悔しい思いをしたことはないのでしょうか?

2022年6月4日 6月2日配信の教育新聞は「保護者の98%が学校教育で非認知能力を鍛える学びに期待」と伝えています。外国語教育においても「知識及び技能」「思考力,判断力,表現力」を支えるものは,やはり「主体的に学習に取り組む態度」だと思います。「言語学習は短距離走ではなくマラソン」とよく言われます。指導者は,児童生徒の「その時間」の意欲を高めるだけでなく,学年が進んで,学習者が自分の手を離れても,「粘り強さ」と「自己調整力」をもって学び続けられる授業展開を目指したいものです。行く手を阻むものはいろいろ予想されますが,先生方と一緒に授業づくりをしていきたいと思います。

写真の説明はありません。

2022年5月25日 本日(5/25)の沖縄タイムス。島田叡さんの映画が制作中のようです。島田さんは兵庫県出身。戦局が悪化した沖縄に官選知事として赴任しました。前任の知事や他の官吏が戦火を避けて沖縄を離れる中,島田さんは,最後まで沖縄に残り,戦後の沖縄県民の処遇を気にかけながら殉職したことで知られています。映画の完成・公開が待たれます。

4人、立っている人、テキストの画像のようです

2022年5月15日 沖縄は50年前の今日、日本に復帰しました。復帰前、父に連れられて沖縄最北端の辺戸岬を何度か訪れました。父は与論島を指して、「あれが祖国日本だ」と話していました。今日は、息子達を連れて辺戸岬に来ました。雨で与論島は見えません。復帰の日も大雨だったことを思い出しました。

2人、アウトドアの画像のようです

2022年5月13日 NHK朝ドラ「ちむどんどん」のロケ地(旧 嘉陽小学校)です。今朝(13日)の放送で,暢子と正夫がここで「かけっこ」をしていました。ここは,私の姉が琉球大学(当時は本土復帰前でまだ国立になっていません)を卒業して初めて教壇に立った学校です。当時,私は隣の小学校の小学生で嘉陽小学校にはよく遊びに来ていました。運動場を走ってみようと思いましたが(しんけん?)止めました。

2022年5月8日 NHK朝ドラ「ちむどんどん」のロケ地です(沖縄県東村)。比嘉家と家の前を流れる清流は、時が止まっていました。

木、自然の画像のようです

 

2022年5月1日 沖縄県立博物館・美術館には,滅多に足を運ぶことはありません。でも「復帰50年沖縄復帰前展」が開催されているので行ってみました。戦争で焦土と化した沖縄が祖国復帰を願い歩んだ27年間を見ることができます。個人的には、辛い思い出も蘇ってきました。辛いけど見ておくべき「展示会」だと思います。7月20日からは「沖縄、復帰後。展」が開催されるそうです。

2022年4月28日 かつて沖縄と鹿児島県の間には「国境」がありました。その国境付近で,本土と沖縄の人々が「祖国復帰」を求める海上集会を行っていました。私は教員である父の転勤にともない辺戸岬の近くの楚洲という集落で幼少期を過ごしました。「あれが,祖国,日本だ!」と与論島を指さして呟いていた父の姿が忘れられません。もちろん,あの時,みんなで歌っていた「沖縄を返せ」は今でも歌詞を見なくても歌えます。https://www.youtube.com/watch?v=kmigP1jacbY

2022年4月16日 4月14日の沖縄タイムスの記事によると,沖縄県内でも,いよいよ教員不足が深刻化してきているようです。記事によると,教員1人で通常の1.5倍の授業時間を受け持ったり,2クラスを同時に授業したり,管理職が授業をしたりする学校もあるようです。新しい学習指導要領も導入されたばかりで,小学校では教科担任制の導入など,授業のさらなる充実が求められています。教員の働き方改革も求められている中での(十分に予想された)教員不足。県レベル,市町村レベル,学校レベル,個人レベルでの努力では限界です。抜本的な改革が求められていると思います。

2022年4月15日 NHK朝ドラ「ちむどんどん」が今週からはじまりました。舞台は沖縄が本土へ復帰する1960年代の沖縄県北部の「やんばる」です。私が少年期を過ごした時期と場所が完全に一致しています。父や母,兄や姉たちと過ごした日々が昨日のことのように蘇ります。ドラマでは,子ども達が世話をしていた豚が突然いなくなり,食卓に豚料理が出されるシーンがありました。私は,友達が世話していたヤギを,泣きながら食べた記憶があります。今週末は,あの「やんばる」へ行ってみたいと思います。

2022年4月13日 2022年度の講義が本日からスタートしました。教育学部英語科が提供する「英語科実践研究」(選択科目)を担当します。「初等外国語教育法」(必修)などを履修し,さらに実践力を高めたいという学生のための科目です。実践(模擬授業)をとおして,授業を支える授業理論及び言語習得理論を学んでいって欲しいと願っています。

2022年3月8日 「戦争の反対語は平和ではなく対話」(暉峻淑子『対話する社会へ』)という言葉を聞いた時,本当にそうだと思いました。以来,教員になる学生達に「粘り強く対話することが大切」と伝えてきました。外国語を学ぶ意義もそこにあります。ウクライナの状況を世界中が固唾を飲んで見ています。「対話」によって戦争を回避するモデルとなって欲しいと思います。そうなれば,私たち教師も児童・生徒に「対話」の大切さを伝えることができると思います。

2022年2月3日(木)『文部科学省』は1年ほど前に出版された本なので,多くの方が既にお読みになっていると思います。私は今になってやっと読みました。「なるほど,そうだったのか!」と納得する部分が多くありました。国立大学の法人化については,元文相(有馬朗人)の「法人化は失敗だった・・・」と言う述懐も紹介されています。私は法人化された国立大学に勤務していましたが,毎年減額されていく運営交付金,その結果,減額される研究費,教員の削減,大学間の少ない資金をめぐる獲得競争・・・「機会均等」から「選択と集中」の考え方によって潰されていった大学院(教育学研究科)。「なぜ?」という思いがありましたが,この本を読んで,少し理解することができました(このままで良いという意味ではありません)。著者は文科省の内部にいた方です。「内部告発」というような勇ましいものではなく,資料や霞が関全体を見渡しながら,日本の教育の中枢である文科省を,親が自分の子どもを見るように(?),静かに描いています。小・中・高校の教職員も苦悩しています。今,起こっている問題の本質を知ることができると思います。
2022年1月30日 『授業づくりと改善の視点』は私の敬愛する髙橋一幸先生が昨年の9月に出した本です。なかなか読む時間がとれず,本日,通読(読了)しました。新しい「学習指導要領」と「評価」のポイントを解説しながら,高橋先生らしく,両者の問題点も指摘しています。髙橋先生は中学校の教員時代に英語教師の最高峰と言われるパーマー賞(1992年度)を受賞しています。本書にも自らの実践が紹介されています。髙橋先生の実践は30年も経っているのに,まったく色あせることなく,説得力があります。「理論なき実践は無謀であり,実践なき理論は空虚である」と言われます。本書は「理論と実践」が両輪となって読者を魅了します。「理論」だけでは物足りない,「実践」だけでは納得できないとお考えの中学校の先生方へ,おススメの一冊です!もう読んだ先生方も多いかもしれませんね。失礼しました!
2022年1月29日(土)沖縄県には「英語授業マイスター発掘プロジェクト」というのがあります。授業力の高い先生を発掘(?)し,沖縄県の英語教育を盛り上げていこうというものです。今日は,今年のマイスターの表彰式及び英語教育シンポジウムが予定されていましたが,コロナ感染拡大防止の観点から中止となりました。小学校のマイスターには蒲池いづみ先生(那覇市立天久小学校)と新野志真子先生(沖縄市立高原小学校)が選ばれました。私は審査対象となった授業を見ていませんが(審査員でないので),以前にお二人の授業を何度も見る機会がありました。お二人の授業に共通していたものは,児童の「伝えたい思い」を丁寧に育みながら,英語での「やり取り」を中心に授業が展開されていたことです。先生も児童もマスクをしての授業でしたが,マスクは児童の笑顔までは隠すことができませんでした。お二人の努力に敬意を表するとともに,今後の活躍を期待したいと思います。
2022年1月29日(土)25日(火)に糸満市教育委員会の研修会をしました。参加者の感想が教育委員会の担当者から早速送られてきました。A4版でびっしき書き込まれた感想が48枚ありました。全ての感想を一字一句漏らさずに(笑)読みました。私にとっては,先生方からのコメントが,何よりも(謝金よりもー笑)嬉しく,有難いです。そして,教育委員会の担当の先生が,土曜日だというのに,(たぶん出勤なさって)超多忙な中にもかかわらず,直ぐに送っていただいたことも,大変うれしいことでした。感想の中には,子育て中のお母さんもおられて,自分の子どもの言語発達の状況を言語活動と重ね合わせてコメントをされているものもありました。また,ご自分の授業の一部を伝えているものもありました。笑ってしまったのは,その中に,大学での教え子のコメントでした。彼らしい手書きのコメントでしたが,今頃になって(笑),大学での私の講義に言及しています。でも,とても嬉しく感じました。その他,沖縄国際大学での教え子もいたことに気付きました。先生方が,本当に熱心に感想を書いてくださったことに,本当に有難く,嬉しく感じます。現場の様子が手に取るようにわかり,また,自分の講話のポイントが伝わったかどうかもわかります。何より,次の研修を考えるのに大きな示唆を得ることができました。
2022年1月25日(火)今日は糸満市教育委員会の主催する研修会でした。もともとは公開授業も行う予定でしたがコロナ感染の急拡大のため,授業を行うことができず,私の講演のみとなりました。「授業ができなくなりました」という連絡を受けた時には私の講演もなくなると思っていましたが,教育委員会の担当者は,そんなやわな人ではなく(笑),「コロナ禍でも研修は止めない」という強い意志が伝わってきました。そこで,糸満市教育委員会からのzoomでの講演となりました。教育長の先生や,部長,課長の先生方とも少しの間ですがお話をすることができ,地域の様子も理解することができました。私は自宅からの講演とはじめは思っていましたが,実際に主催者の先生方とお会いしざっくばらんなお話ができるのは対面の良さだと思いました。教育委員会から歩いて5分ほどのところに南浜公園があります。天気も良かったのでちょっと立ち寄りました。元気な男の子が1月というのに海に入って遊んでいました。

<これ以前のブログは年度別の「日々の記録」に掲載しています>

 

みなさまへ

私事で恐縮ですが,3月末で琉球大学を退職しました。公立中学校(附属中学校含む)・高等学校で15年間勤め,その後,沖縄国際大学で9年間,そして最後は琉球大学教育学部でした。琉球大学では16年間お世話になりました。その間,教育学部附属中学校校長,附属教育実践総合センター長,最後の2年間は副学部長を務めました。いずれも私の能力を超える職務でしたが,多くの先生かたに助けていただき,何とか職務を遂行することができました。助けて頂いた先生方には,ただただ感謝するばかりです。

退職にあたっては琉球大学名誉教授の称号を頂きました。微力ではありましたが琉球大学での教育・研究・地域貢献が認められたような気がして大変うれしく感じました。

4月からは教育学部の客員教授として8コマの講義を担当します。また,放送大学沖縄学習センターの客員教授としても週1回のペースで講義(のようなもの)を担当します。附属小学校の先生方との勉強会や公立学校の先生方との授業研究会なども,お邪魔にならない範囲で続けていきたいと考えています。

大学のメールアドレスは継続して使っています。koshiro@edu.u-ryukyu.ac.jp でお願いします。ありがとうございました。

 

このWeb Pageを訪問してくださりありがとうございます。
10年以上にわたって作成してきたWeb Pageが2018年の2月28日に突然サービスが停止してしまい,全てのデータが失われてしまいました。その時のショックはとても大きく,2週間ぐらいは落ち込んでいました。

再びホームページを立ち上げる気力はほとんど残っていませんでしたが,学生や元学生達や友人の勧めもあり,7月1日をもって再開することにしました。たいした記事は書いていないのですが,学生や友人たちが見ていてくれるのは本当にありがたいと思いました。一部バックアップをとっていた記事をアップロードしつつ,充実したウェッブページを作りたいと思っています。

2009年4月1日より2012年3月31日まで琉球大学教育学部附属中学校長を併任させていただきました。また,2012年4月1日から2016年3月31日までは教育学部附属教育実践総合センター長を併任させていただきました。その間は附属中学校の職員のみなさま,保護者のみなさま,そして多くの方々にお世話になりました。2017年度は琉球大学教授職員会の会長を務めました。初めての団体交渉も経験しました。頼りない会長でしたが,組合員のみなさまにはお世話になりました。

2018年度からは図らずも教育学部副学部長に就任しました。力不足は重々承知しています。実力の150%ぐらい発揮して職責を果たしていきたいと思っています。

このウエッブページでは,主に私の講義に関する情報や,英語教育に関する私の考え方などを発信していきたいと思っております。読んでいただき,感想などがありましたら気軽にメールしてください。お願いします。

メールアドレスは: koshiro@edu.u-ryukyu.ac.jp

 

Posts

日々の想い

2019年6月9日 12:46 PM

Y先生の授業 2019年5月30日

2019年5月17日 U小学校の授業

12:40 PM

2019年5月17日 U小学校の授業 

2019年4月25日(木),A小学校6年1組のK先生の授業

2019年4月29日 3:06 PM

2019年4月25日(木),A小学校で6年1組のK先生(担任)とT先生(ALT)の先生の授業を参観しました。K先生は英語力も高く,いつもチャレンジングな授業を見せてくれます。以下に授業の概要と私の感想を記します。

【単元名】 This is Me!

【単元の目標】

〇進んで,自己紹介をし,伝え合おうとする。

〇好きなことや誕生日などについての表現を言ったり聞いたりして慣れ親しむ

〇好きなものを粟ラス表現には様々な言い方があることに気付く

 

【本時の目標】

〇好きなものについて進んで尋ねたり答えたりして伝え合う。

〇自己紹介カードに(名前と誕生日)を書く。

 

【授業展開】

<教師のSmall Talk>

K: I am very happy. I can study English with you today. Tomorrow is Friday. The day after tomorrow, we have a golden week!  (happyやcanの既習事項を使ってみせる。The day after tomorrow は未習だが,ジェスチャーなどによってその意味をつかませる)。

<児童同士のSmall Talk>

〇児童同士のSmall Talkの前に教師同士でモデルを見せる。(K=神村先生,T=Tania先生

K: What is the topic for today? Please listen. (今日のメインの活動の紹介)

K: What color do you like?

T: I like blue.

K: Oh, that’s a nice color. Why?

T: Because the ocean.

K: Ocean color.

T: How about you? What color do you like?

K: Me? My favorite color is green. Dark green. (like 以外にも好きであるということを表す favorite を導入)

T: Why?

K: Because I like mountains. I like nature and trees.

T: Why?

K: Relax.

〇児童同士のSmall Talkを行う。

S1: What color do you like?

S2: I like red.

S1: Why?

S2: Because…..(because 以下があまり言えない)

<教師の中間評価>

K: ここのグループの進め方が良かったでsが,何だったと思いますか?

S: Hello, から始めているのが良かった。

K:そうですね。サプライズだったことはありましたか?

S: 女子にしては好きな色がbrown だったので驚いた。

K:困ったことありましたか?

S:「薄いピンク」って何ていうかわからなかった。

S: Peach pink じゃない?

S: 「やわらかい」は何と言うのですか?「ほわほわ」はなんて言うのですか?

K: 「ほわほわ」は心が温かくなるかんじだから,warm color でいいんじゃないかな。

<前後で同じようなペア活動を行う>

前後でWhat color do you like? I like … を言い合う。

Because まで進める児童はほとんどいなかった。

<教師の活動に対する評価>

T: ほとんどの人がHelloで始めたのは良かったと思います。

T: 困ったことは後で聞きますね。

<活動の説明>

〇これから自己紹介をします。5年生にやります。5年1組さんの児童に自己紹介をします。

します。そのやり方を確認しましょう。

T:自分の好きなもの,友達の好きな物を言えるようにしましょう。最後に自己紹介カードも書いていきます。

<チャンツをつかって誕生日の言い方に慣れ親しむ>

誕生日の時は立ち上がる。児童は良く自分の誕生日を聞いて立ち上がっていた(ように見えた。聞き取れていな児童への指導はどのように行うのか少し疑問に感じた。)

〇Three hint quiz(大阪なおみさん,安室奈美恵さん,三浦太一さん (分からない人が結構いた)の中からヒントを聞きながら当てていく。

T:  Who am I

T:  I like dance.

T:  I’m from Japan.

T:  My birthday is September 20th

〇女子児童の写真を見せてヒントを出す

T: I like green.

T: I like Japanese.

T: My birthday is March 14th.

T: Who am I

〇男子児童の写真を見せてヒントを出す

T: I like green

T: I like dogs

T: My birthday is August 19th

(以下,同じような活動が続く)

K: 好きな色を聞く以外に,好きな生き物を聞くには“What animal do you like?”と言います。

 

<Memory gameを行う>

T: I like killer whales.

S: I like dogs.

S: You like killer whales, you like dogs, and I like cats.

……

<振り返りカードへの記入>

 

【この授業の良かった点】

◯基本的に英語で授業が進められていて豊富なインプットがあった。(今後はインプットの質と量を上げていくことが大切となろう。)

〇単元の目標は同じクラスの友達ではなく,5年1組の児童に自己紹介するというものである。活動に目的が与えられたのはとても良かった。5年生に自己紹介をするにはどのような点に注意が必要か(内容面,表現面)などについて思考・判断の観点から考えさせる場面が単元のどこかに位置づけられているとさらによいと思う。

◯誕生日の言い方や,月,日にちの言い方に慣れるために電子黒板がうまく活用されていた。

【今後検討が必要と思わる点】

〇普通の授業と比べるとインプットは多い方だが,さらにインプットの質と量を上げていくことを検討して欲しいと思う。「語彙レベルの表現」から「文レベルの表現」に持っていくようにすると,文の構造についても気付きが起こるものと思う。例えば今回の指導者同士の会話では以下のようになっていた。

T: Because the ocean.

K: Ocean color.

T: Because I like the ocean. I like the color, ocean. I like blue.

K: Oh, You like the ocean. That’s why you like blue. You like the ocean, ocean color blue.

 

〇スリーヒントクイズはとてもよい活動だったと思います。しかしI like green,とかI like turtles. がヒントとして機能していたのか,また機能させる意図があったのか,疑問でした。また,turtles などの意味が分からないままの児童には手立てが必要ではなかったでしょうか。全ては分かる必要はないのだが,カギとなる単語は,例えば絵を添えるなどして意味が分かるようにしておかないと,やがて児童は,教師の英語を聞かなくなるのではないかと思います。

〇活動に入る前の練習の時間が少ないように感じました。「自分の考えや気持ち」を伝える言語活動を通して学ぶということはとても大切なことです。しかし,それが強調され過ぎてドリルがまったくなくなると,今度は言えなくなってしまうこともあります。意味が分かったうえで練習することも大切と思います。

〇Because 以下は言えない児童が多かったように思いました。指導者が児童にBecause 以下についても言わせたかったかどうかが不明でした。しかし授業後の検討会では,児童の様子から,because 以下まで言わせるのは難しいと判断して,無理をさせなかったということでした。教師が示したモデル文にはbecause が入っていたので,何とか言おうとしていた児童もいました。このような場合は,「今回はbecause 以下は言わなくてもいいです」と児童に明確に指示を出したほうがよいのではないかと思いました。そうすれば,安心して活動ができるのではないかと思います。

〇My favorite とう表現を導入する予定になっていましたが,My favorite …が導入されたのは最初のところで1回のみでした。これも授業後の検討会では,本時では like と一緒に導入することは難しいと判断して,それ以降はMy favorite を使わなかったということでした。授業の途中で児童の様子をみながら指導案どおりにはいかないことがあるのは当然です。しかし,because とMy favorite については,もう少し実態を踏まえて詳細な単元計画が必要だったのではないかと思いました。

〇指導案には自己紹介カードまで書かせる予定であったが,そこもできなかった。授業後の検討会では時間が不足しそうだったので削除することにしたということでした。

〇Three hit quiz のところでK先生がHe likes green. と発話していました。当然,he が主語の場合は動詞の後ろに-s (likes) が付くことなど理解している児童はほとんどいません。児童同士の対話の中に,I likes green. と発話する児童がいたことには驚きました。これは言語習得の分野ではover generalization (過剰一般化)と呼ばれるものです。実際にEFL(英語が外国語として学ばれる環境)においても over generalization が現れるのだとうことがわかりました。これは I went … と言えていた児童が,cooked, studied, played 等を学習したあとに,goed と言うのとまったく同じです。ルールは理解したのですが,そのルールを適応してはいけないところに適応してしまったということです。ルールを理解したとう点では褒めるべきものです。先ほどの I likes と発話した児童が間違いに気付くのは教師の豊富なインプットが必要です。教師がI like … と言い続けるのを聞いて,自分の間違いに気付き,そこで深い理解が起こるのでしょう。それがいつなのか知りたいところです。小学校の授業観察がますます面白くなってきました。

 

教育学部附属中学校第35回入学式

2019年4月9日 4:25 PM

本日(4月9日)琉球大学教育学部附属中学校の入学式が行われました。私も来賓として招かれ,学部長が別件で出席できなかったため,教育学部を代表して来賓祝辞を述べる機会が与えられました。普通はこのような場合,学部長の祝辞を預かり代読するのですが,私たちは,学部長が出席できない場合は副学部長が学部を代表して挨拶することにしています。そういう訳で,今日は私が学部を代表して挨拶することになりました。

附属中学校の入学式で感動的だったのは,何と言っても在校生の入学式に参加する態度です。式の間,在校生の席からは咳一つ聞こえませんでした。シーンと静まり返っています。これは,最大級の新入生に対する歓迎の気持ちの表れであり,挨拶する人への配慮です。教員がついているわけでもなく,注意する姿も全くありません。中学生で,あのような立派な態度が取れることに驚くと同時に大人のほうが見習うべきではないかと思いました(笑い)本当に感動的でした。

私の挨拶の原稿は以下のとおりでした:

本日は,誠に恐縮ですが,副学部長の大城が教育学部を代表してご挨拶させていただきます。

新入生のみなさん,本日はご入学おめでとうございます。みなさんは今日からは琉球大学附属中学校の1年生です。たくさんの希望と大きな夢を胸に,附属中学校の門をくぐったことと思います。中学校は自立の時期とも言われています。自分で考え,自分なりの答えを探し,行動する必要があります。

さて,そこで,さっそくですが,みなさんに一つ質問をします。「戦争」の反対は何でしょうか?「平和」でしょうか?私も「平和」と思いました。しかし私が先日読んだ本の中には「戦争・暴力の反対語は、平和ではなく対話です」と書かれていました。読み進めていくと「対話のない社会はいつか病み、犠牲者を出し、平和はあるとき、あっけなく崩れてしまう」と書かれていました。現在の世界を見てみると,とても残念ですが,戦争や紛争,そして暴力などが起こっています。身近なところでは友達との断絶,いさかいなども起こっているかもしれません。

この本の著者は,これらの問題は全て「対話が欠けていたからだ」あるいは「対話能力を持っていないからだ」または「はじめから対話をする気がないからだ」と述べています。

みなさんが活躍する21世紀は言語や文化や価値観の異なる多くの人々とこれまで以上に出会う機会が増えることは確実です。そんな時に平和に生きていくためには,お互いの考えや気持ちを伝え合う対話は絶対に必要となります。対話は一方的に話すスピーチではありません。考えや気持ちをやり取りする行為です。

これからすぐに新しい教室に移動し,友達や先生と出会います。ぜひ,自分から声をかけて対話をしてみてください。そしてこれからの中学校生活においても,たとえ相手と考えが異なっていても,粘り強く対話を続けることができるように努力してみてください。対話の力が,戦争を避け,私たちが平和に穏やかに生活を送る最大の手段だと私は考えています。

さて,保護者の皆様,本日はお子様のご入学,誠におめでとうございます。附属中学校は他の公立学校とは異なる3つの役割を持っています。一つ目は大学の教員と一緒に共同研究を進めること,二つ目に,研究の成果を活かして公立学校のモデルとなること,三つ目に,教育実習の受入校となり,将来,教員を目指す学生を指導することです。その役割を担っている学校は沖縄県内ではただ一つしかありません。その役割を果たすためには,公立学校では当たり前に行われていることが,附属学校では行われないかもしれません。また,その逆もあるかもしれません。公立学校と異なっているからこそ,附属学校の存在意義があります。どうか,そのことをご理解いただき,附属学校へのご協力をお願いいたします。もちろん,本日,大切なお子様をお預かりしました。教育学部の教員も附属学校の教員と一丸となって新入生の学びと育ちを支えていきたいと考えています。

新入生のみなさま,みなさまの中学校生活が楽しく,有意義なものとなることを願って,教育学部代表の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

“理想を持てなかったら,生きている資格がない”

2019年4月8日 10:47 AM

今年も英語科教育法や外国語活動を担当することになりました。

さて,表題の“現実感覚がなければ生きていられない。理想を持てなかったら,生きている資格がない”は,私が30年以上前に読んだレイモンド・チャンドラーの小説『プレイバック』の一節です。30年以上も前に読んだ小説なので,ストーリーもあまりよく覚えていません。ただ,私立探偵の男が怪しい女を追っかける話でした。翻訳本ですから,いかにも“翻訳”という感じの日本語が多く,ところどころ意味不明の表現があったことはよく覚えています。そして,なぜか忘れられないのが“現実感覚がなければ生きていられない。理想を持てなかったら,生きている資格がない”という一節です。

私は大学を卒業して中学校の英語教師になりました。今では,想像できないかもしれませんが,当時は理想と情熱にあふれた細身の青年教師でした。現場の授業は困難を極めるものでした。授業がうまくいかない,生徒が暴れる,暴言を吐く,などは日常的に起こっていました。

授業がうまくいかないのは,こんな環境のせいなのだ。生徒に学習意欲がないのだからしかたがない。このような考えが頭をかすめることがよくありました。しかし,一方で,教師として,これでよいのか,という声も聞こえてきました。そんな時,私の頭を駆け巡ったのが『プレイバック』の一節です。

教育という現場では,さまざまな困難が待ち受けています。現実感覚がなければ,本当に生きてはいけないと思います。しかし,理想をもって授業に取り組んでいかなければ現実は改善されません。

学生のみなさんには,現場の現実をしっかり見て欲しいと思います。教育実習では,自分の理想としていた教室とは異なる現実と出会うかもしれません。しかし,現場のせい,児童・生徒のせい,と考えた時点で教師としての資格はありません!

2020年からは小学校の英語が教科化されます。中高も指導内容が高度化していきます。課題も山積しています。学生のみなさんには,現実を直視しつつ,しっかりとした理想を持った教師になって欲しいと思います。

Archive

9:48 AM

英語授業マイスター発掘プロジェクト

2019年1月26日 6:24 PM

沖縄県には県教委が主管する「英語教育小中高大連携委員会」というものがあります。この委員会の活動の一つは「英語授業マイスター発掘プロジェクト」です。これは,県内の小・中・高等学校で素晴らしい授業を行っている先生方を発掘し表彰するというものです。私もこのプロジェクトに関わっています。
今日は小中高大連携シンポジウムに先立ち平成30年度のマイスター表彰式が琉球大学で行われました。受賞の挨拶を聞いていると,どの先生も,英語教師という前に,教師としての魅力を感じさせてくれました。共通しているのは児童生徒に対する「思い」が強いということです。受賞者の先生方からは「この生徒たちを,他の先生方にも見てもらいたいという気持ちでマイスターへ応募しました・・・」「生徒のポテンシャルを信じることが授業改善には必要です・・・」「生徒の自己肯定感を大切にしたいという思いで授業を行っています・・・」などの言葉がありました。私は,このような先生方の教室では「間違えても大丈夫,もっと英語を話してみよう」という児童生徒は増えてくるものと確信しました。
今日は,ある受賞者の所属校の校長先生も参加していました。自分のことのように喜んでいました。校長先生が背中を押してくれたからこそ,先生方も応募する気になったと思います。児童・生徒が素晴らしい英語教師によって育つように,教員もまた素晴らしい管理職の先生方によって育っていくのかもしれません。受賞者のみなさま,おめでとうございました!

2019年1月21日 福岡県M小学校の授業

11:48 AM

2019年1月21日 M小学校の授業

音声と意味のバランス(M先生の授業から)

2018年12月27日 12:51 PM

181220_M先生の授業

2018年11月29日 We can!1を使った頻度を表す語の指導

2018年12月17日 7:02 PM

2018年11月29日,神村先生の6年生の授業を参観しました。教材は「We can !1 のUnit 4」。5年生用の教材ですか,指導者の神村先生によると,前年度にこの単元の内容を実施していないので取り上げたということでした。

【授業の流れ】

1.Sound Tennis(Tで始まる単語を言い合う)

Tennis, Thursday などが出てくる。

全体でやったあとにペアで行う。

Tea, toilet 等がでた。

2.Small Talk(ALTに家での仕事について聞く)

3.Who am I gameを行う。

6年生を担当する3人の担任の先生の写真を電子黒板で写す。

ヒントを聞いて誰のことかを当てていく。

I usually wash the dishes.

I sometimes clean my room.

I never cook dinner.

Who am I?

答えがでたら実際に担任の先生が自分の家での仕事を言う動画を見せる。

4.今日のめあて(家での役割についてインタビューし合う)

5.インタビューをし合う。聞いたことをワークシートにまとめる。

A: Do you wash the dishes?

B: Yes, I sometimes wash the dishes?

A: Do you clean your room?

B: No, I never clean my room.

6.インタビューの感想を発表する。

児童の発表には以下のようなものがあった。

・女の人がよく家事をしているように感じた。こんなところから,大人になって家事をする人が女だと決まるんだと思った。

・Never とsometimes が多かった。

・I cook dinner. がsometimes が多かった。

・Cook dinner が以外といなかった。

7.振り返りカードへの記入

【良かった点】

①本時の目標である頻度を表す語(usually, sometimes, never)を学年の先生方が家でやっている仕事を紹介するという形のクイズにしたのは良い考えだったと思います。また,回答は実際に本人がVTRに登場して,その答えを英語で言っていました。学年を巻き込んだ授業づくりになっていたことが良かったと思います。このようなVTRを作成しておくと,いろいろな場面で編集して使えることもありますので,教材としてストックしていくとよいと思います。

②授業者が児童と「対話」をしながら授業を進めていたこともよかったと思います。おそらく,この小学校の特徴だと思いますが,どの教科においても,対話型の授業がなされているように感じます。また,クラスには支持的風土が醸成されています。他教科でも行っている「対話型」の授業をうまく英語の授業にも取り入れていることが良かったと思います。

③指導者は終始,適切な声量と,場に合わせた英語を使っていました。落ち着いた授業展開でした。

④電子黒板(動きがあるもの)と黒板(貼っておいて,絶えず参照するもの)の長所を活かした使い方がなされていました。

【今後の課題】

1.Sounds TennisでTで始まる単語を言わせました。Tennis, tea が出るのはよくわかるのですが,Thursday が出たのには驚きました。繰り返し見ているので発音は/t/ではないのですが,Tで始まることを覚えていたのでしょう。文字を繰り返し見ることによって,音と文字の結びつきについても慣れ親しんでいくのだと思いました。

全体で取組ませたあと,ペアでも取り組ませたのですが,児童によっては難しい活動であることも分かりました。Tで始まる語が一語も出ない児童もいました。これは全体での活動にとどめて,分からない児童が「自分にはできない!」という感情を持たないようにする配慮も必要かもしれないと思いました。決してやさしい活動ではありません。このような難しい活動は全体で行い,文字と音の関係に負担なく慣れ親しませることが大切ではないかと思います。

2.3人の先生の家での役割を「Who am I game」にしたのは良い考えだったと思います。他のクラスの担任の先生が普段どんなことを,どのような頻度でしているかを知るよい機会になったようでした。しかし,児童の興味はclean my roomや,cook dinnerなどに向いていて,頻度(usually, sometimes, never)などには向いていないように見えました。

3.児童がインタビュー活動を行いました。洗濯している絵や,掃除をしている絵がついたワークシートを用いて活動をしているので意味の理解は容易だったと思われます。児童の活動をみているとDo you wash the dishes? と訊かれて I sometimes までは答えられたのですが,その後が続かないことが多くありました。ここでは,get the newspaper, take out the garbage, water the plantsなどが出てきますが,それらの表現に慣れ親しませないうちに頻度を表す語を入れるのは難しいと感じました。簡単に言うとget the newspaper の表現が十分に言えるようになった後だと,頻度を表す語(usually, sometimes, never)の導入がスムーズにいくのですが,get the newspaper がうまく言えない段階だと頻度を表す語を導入しても,児童がそれをintake するのは難しいということです。言語習得の教科書に書いているとおり,十分に慣れ親しんだものの上に新しいものを追加した時に,それに注意が向き習得が可能になります。このように考えると,この教材自体がかなり難しいことを要求しているようにも思われました。もし,頻度を表す語に注意を向けさせることが目標なら,質問は Do you clean you room? のみにして,答えをalways, usually, sometimes, never から選ぶようにすればよいかもしれません。例えば以下のような感じです。

A: Do you clean your room?

B: Sometimes.

こうすると児童の注意はalways, usually, sometimes, neverに集中することになり,頻度を表す語についてのintake もスムーズに進むのではないかと思います。

3.インタビューの感想で,「女の人がよく家事をしているように感じた」というのがありました。これは他教科でも学習した内容だったのか,それともこの授業をとおして発見したことであったのかはよくわかりませんでした。いずれにしても,このようなことを外国語活動を通して学ぶ(発見する)ことは内容重視の授業展開になっている証拠で,望ましいことではないかと思いました。「Cook dinner が意外といなかった。」と感想を述べた女児がいましたが,私自身はdinner をつくらない児童が多いのが当たり前だと思っています。ひょっとしてこの女児は母親の仕事(夕食の準備)を一手に引き受けているのかもしれないと逆に不安になりました。子どもの貧困が社会問題化しているなか,この発言をした児童について,しっかりと注意して見ていく必要があると感じました。